食源病は食材のみに非ず
更新日:2020年10月24日
物質世界の現代医学での研究では、食材に含まれる物質が人間の身体にどう影響するかを主に考えられている。

身体へ悪影響のあるものは食さず、
良い影響の食材を食すことによって
病の予防をする。
中医学薬膳では
季節・気候・体質・状態によって
味や色、温度(温める~冷やす)や
効果をもって個々に処方する。
この両方ともは必ず学び、研究し続け、
実践すべきことだが、
これで本当に病が根絶されるのか?
食の問題は大きく3あります。
1)食べ方
2)食べるタイミング
3)食材と量
<食べ方>
速度、1度に口に入れる量、姿勢
<食べるタイミング>
就寝前何時間前?就業前何分前?
行動・活動前の時間
<食材>
その食材欲する原因となる心理、
ストレス、季節、気候、身体の状態
美味しく食すとは、
時間・空間・会話・人・味・食材などが
組み合わさったもの。
短時間で食べなければならない状況や、
肉体的・精神的ストレスが加わった後の
心理状況、そして生活リズムの中で
食を摂取する時間帯などが、
内臓への負担、栄養吸収、心身の癒しに
大きく関係する。
いくら良い食材を食しても
他の食す速度が速かったり、
就寝直前だったりすると、
健康を害す原因となります。
食は心と関係する。
心の状態や気温や湿度によって
自然と体が欲するものが、
今の自分自身に必要な食材と味、量です。
その食材を選択した後、
食し方をどれだけ穏やかに、楽しみながら、
消化を助け内臓への負担のないような
タイミングで食すかが重要になります。
食源病という食が源(みなもと)という所以は、
現代栄養学、物質学、中医学薬膳を基礎とし、
加えて、食のマナーや生活習慣全体までも
考えるべきものです。