兵法から学ぶ健康観
更新日:2020年10月24日
人間関係や国間の争いにおいて、勝敗がつくことより、
中途半端な結果を重視する。

「孫子の兵法」では
勝敗いずれとも言い難い状況を 【不敗】…負けないという。
『勝つ』ことと
『負けない』ことこそが
戦略の筋目となる。
即ち、
『負けない』ことは、
自分でコントロールできるものであり、
『勝つ』とは敵次第で変化する。
『負けない』ことは
自分自身の努力・強化・向上こそ本質であり、
『勝つ』ことは
敵が負けを認めるか、
弱点をさらけ出すか否か敵次第ということが
『勝つ』ことの不確実さにつながる。
戦うということは、
一旦始まったらリセットできない認識に貫かれている。
結局『勝つ』とは、実力の比較でしかないのである。
これと同じく、健康や病に対しても勝敗はない。
最も重要なことは、
病に『負けない』こと。 病に『勝つ』ことではない。
病にならないことは理想だが、
様々なバランスの変化によって、
病になる可能性はある。
健康や病と向き合うには、
生活習慣による日々の予防と病や身体の知識を学び続け、
心身および、環境や社会の変化をいち早くを感じ、
それが自分自身の精神や身体にどう反応しているか、
どう改善するかを見出し、精神・身体の強化をする。
それによって、病を予防し健康を維持し、
病になりかけても回復させ、精神が落ち込んでも改善できる。
古(いにしえ)の教えから、その極意は、 自分自身にあることを学ぶことができる。